Tiguan（旧scenic&bora）乗りの日常

2005.7.4　18:00－１9:00
ルノー名古屋中央メカニック氏と対談
＊色々とお話をして、公開して欲しくないという内容もあったので箇条書きにします。

・原因は停止時に２速から１速に変速しない。スタートしようとしてアクセルを踏み油圧が上がったところで１速に変速。その時にはエンジン回転数が上がっているのでショックが出る。との説明を受けた。
・スノーモードでは現象は発生しない。（２速発進で１速にエンゲージしないため）
・冷間時には現象は発生しない。
・エアコンを使用すると現象が悪化。
・車両のコンピュータにはエラー情報は残っていない。
・今回不具合の出たATの形式はPD0型でうちのフェーズ２にも搭載されている。
・同店では同様の症状が出た車両は過去に１台あった。ただし、その車両のオーナの意向で今回提案されている修理作業は行っていない。よって、後輩が修理依頼をすると同店初の修理となる。
・今回の対処はAT内部のクラッチを作動させる為の機構のパッキンを交換する予定である。予算は約１０万円。
・交換予定の部品供給がはじまったのは２００４年から。以前の対応はATアッセンブリーでの交換だった。ただし、不具合対策済み部品かどうかは不明。
・AT載せ替えとなった場合にはジャトコでリビルトした物を使用するので４～５０万円で出来る。以前はフランスに送っていたので時間とコストがかかった。

双方の共通見解
・今回の修理で不具合が治ったとしても対症療法でしかなく、根本原因は不明。
・さらに部品交換した他店の車両も交換後間もなく、今後再発するかどうかは不明。
・うちのセニックにも同様の症状が発生する可能性は有る。
・ATの構造はスタンダードな方式・構造で得に変わった物ではない。
・市販の添加剤の類はむやみに入れない方がよい。

私の（かってな）見解
・「冷間時は発生しない」「エアコンを使用すると症状が悪くなる」の部分に違和感を感じるのですが・・・
・今回の症状は交換予定の部品の不具合で"起こりえる"と言うのは理解できるが、なぜパッキンがダメになるのかの原因究明が必要でしょう。
・ジャトコでDP0のリビルトをしているようであるが、不具合の原因究明等をしているわけではなく、ルノーからの指示の通りパーツ交換しているだけで、目的は本国へ送る経費及び時間の削減のためであると思われる。
・セニックのATの不具合は少ないとは言えないが、ネット上では不具合のあった人ばかりが書き込みをするのでSN比が小さいと思われる。

こちらがAT機構の構造や動作原理を理解しているという事でメカニック氏も技術的な事を掘り下げて対応して頂けました。ありがとうございました。

お願い！
今回の書き込み内容について”不具合が発生していない”のにディーラに問い合わせをするのはおやめ下さい。無用な混乱を引き起こすことはユーザ・ディーラ双方に何も良いことはないと断言します。
（仮に提案のあった部品を予防整備的に交換しようとしても１０万円ほどかかり、割に合いません。不具合が出てから相談した方がよろしいかと・・・。）