エンジンの慣らしについて。
前回、慣らし運転ってのを書いたときにはすっかり忘れていたのですが、意外と検索エンジンからいらっしゃる方が多いので補足。
っていうかgeocitiesで7年も前に書いた日記をコピペして多少改定。(^^;
99/02/23
今回は、エンジンの慣らし運転についてです。
去年(1998)の秋に職場研修の一環として愛知県T市の自動車工場へ赴く事になりそこで見た物は下図のような組立ラインでした。赤い四角はボディです。青い四角はエンジンです。ボディは左下からラインを流れて行きます。そこにドアやらミッションやら内装やらが取り付けられていきエンジンの流れてくるラインのところで合体します(エンジンは他の工場で組み立てられて来てここのラインで車体に取り付けられます。)合体した後にライン上でオイルを入れて燃料を入れて、最後に図の右上の3-4台分設置して有るサイドスリップテスターに係の人が乗車して入ります。
ここでマフラーにプローブをつっこまれいきなりフル加速!!
時間にしたら数十秒でしょうか。ラインから上がってくる全車全開状態で検査されていました。数分で1台ずつ次々に出来てくるので、検査の人も遠慮していては仕事になりません。
さらに補足するとエンジン単体でも組上がった時点でテストされてますから、新車で皆さんの手元に届いたときには既に最低2回は見ず知らずの人が何の手心も加えずにエンジン全開でブン回してるって事ですね・・・
一生懸命水温計が動くまで暖機したり、最初の1000kmまでは3000回転までしか回さないとか気を遣っている方には少なからずショックでしょうが、商品として売る以上、オーナの手に渡って初めてレッドまで回すなんて事はメーカとしても博打みたいな物ですからね。
レッドまで回しても不具合が無いことをチェックしてから出荷するのは当然でしょう・・・
T社担当者のコメント:そう使うように出来ている工業製品ですから。(そう言われると身も蓋もない。)
結論:エンジンに関しての慣らしはそんなに神経質になる必要はなさそうです。
常識的な使用方法であれば十分です。
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