8合を下った所で雹が降り始め、ここで痛恨の判断ミス・・・
青空が見えていた事もあり、カッパの上しか着なかったのですが、一端収まった後、雹がバケツをひっくり返したように大量に・・・(^_^;)
天候が崩れ始める直前の写真
(ここから先は天候が荒れた為、写真は有りません。)
だんだん雷も激しく鳴り出し、6合を目指す頃には完全に嵐になっていました。
当然下半身はびしょ濡れ・・・遅いメンバーに合わせていては筋肉が冷えてしまいこちらが行動不能になりかねません。
下手してパーティ全滅は困るので大急ぎで走って下山し、12:30頃5合目に到着。
とりあえず濡れた服を着替え完全防備の体制を整え、メンバーの下山を1時間ほど待つとみんな降りてきましたが、F嬢が見あたらないと・・・。
そうしているうちにも雷が激しくなりついには登山禁止になってしまいました・・・
携帯で連絡を取ろうとしてもつながりません・・・
しかたないのでバリバリ落ちる雷の中、捜索の為、登山道を駆け上がります・・・
雷が光ったと同時に音(と言うより衝撃波)が体を震わせ、(落雷の)距離が近いことを意識するより先に、体が感じ取ります・・・(車に残っていたイタチさんの話によると車も揺れるぐらいの衝撃があったそうです・・・(>_<))
この時の登山道脇のロープが張ってある金属棒の怖いことと言ったら・・・マジで「俺に落ちるなよッー・・・!」って呟きながら登りました。
幸い、6合目の小屋の前でF嬢発見。
かなり疲労困憊しており、今、鳴り響く雷鳴の中連れて降りるのも難しいと感じたので山小屋の中に避難しようとしたのですが・・・
某山小屋では注文しないんだったら迷惑だから店から出てくれと・・・(@。@)ハァ?ジョウキョウワカッテンノカ?
仕方がないので隣の宝永山荘さんへ行くと、テーブルを片づけ銀マットやブルーシートを敷いて小屋の外でずぶ濡れの登山者に避難スペースを作ってくれています・・・
とりあえずF嬢を座らせてもらい休ませ、雷のおさまるのを待っていると・・・
落雷で心停止した方が運び込まれて来ると連絡が・・・・
更にスペースを作って担架を用意し、その間にもずぶ濡れの子供達の為に売り物のTシャツを提供するなど素晴らしい対応でした・・・
今後、私が富士宮口6合目で山小屋を使う必要があったら宝永山荘を必ず利用させて頂きます・・・
ほどなく、白髪の初老の男性が担がれ、降りてきました・・・
この段階では蘇生していらしたのですが、かなり弱っていて自分で座っていることが出来ない様でした・・・
足止めを食らっていた登山者十数人で協力し、担架で降ろすことになったので、F嬢の荷物と歩くことの出来ないF嬢自身を担ぎ、相変わらず落ちまくる雷の中、小走りに5合目を目指します・・・
避難しながら、こんな天候だというのにストックを使っている中高年が何人も・・・・
正直、巻き添えは嫌だなーと思って、速攻で抜き去ります・・・(^_^;)
人混みをかき分けながら、なんとか5合目まで担ぎ下ろし、M氏の車へ。
体力温存しておいて良かったです(マジで)
F嬢はショック状態だった様ですが、着替えて少し休憩したら落ち着いたので温泉>スマル亭(久しぶりだ。)>牧之原SA >某大へと、なんとか無事に帰ってきました。
今回は本当に運が良かった・・・
F嬢を探しに荒天の中をもう一度山に戻るなんて自殺行為ですし、ミイラ取りがミイラになる典型的なパターンです・・・
絶対にしないで下さい。
するならそれこそ完全に自己責任です・・・山(自然)は怖いです、畏怖を持って接しなければいけません。
その代わり自然は非常に優しい一面も持っています。心の底から感動するような素晴らしい景色を見させてくれます、体験をさせてくれます。
その感動を得たいから私は山に登っているのだと思います。
何度目かでしたが、やはり富士山は良かったです。
来年は王子達をつれて登る決意をしました。
来年も登山隊を編成すると思いますのでその時、今回行けなかった皆様とご一緒できるのを楽しみにしています。
最後になりましたが、亡くなられた方へ、ご冥福をお祈り申し上げます。
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